1月20日 玉の輿の日
1905(明治38)年のこの日、祇園の芸妓お雪が、アメリカ政府の産業にまで強大な影響力を持っていたモルガン商会創始者の甥、ジョージ・モルガンと結婚したことから玉の輿の日といわれています。
落籍料は当時のお金で4万円だったといわれています。
むかし、とても美しくて、やさしい娘がいました。
でも、おかあさんが亡くなってしまい、おとうさんが二度めの結婚をしたので、娘には、新しいおかあさんと、ふたりのおねえさんができました。
ところがこの人たちは、そろいもそろって、たいへんいじわるだったのです。
新しいおかあさんは、自分のふたりの娘よりもきれいな娘が気に入りません。
「まあ、あんたは、なんてかわいくない娘でしょう」
三人は、つらい仕事をみんな、娘に押しつけました。
寝床は粗末なわらぶとん。
着る物は、つぎあてだらけ。
おふろに入ることもゆるしてもらえず、娘のあたまに、いつも、かまどの灰が付いていました。
そこで三人は、娘をシンデレラ(灰かぶりの意味)とよんだのです。
かわいそうなシンデレラでしたが、それでも、おねえさんたちの何倍も何倍も、美しいのでした。
ある日のこと、お城の王子さまが、お嫁さん選びの舞踏会(ぶとうかい)を開くことになり、シンデレラのおねえさんたちにも、招待状がきました。
おねえさんたちは、大はしゃぎです。
シンデレラはおねえさんたちのしたくを手伝い、ニッコリ笑って送り出しました。
それから悲しくなって、シクシクと泣きだしました。
「わたしも、舞踏会にいきたいわ」
「泣くのはおよし、シンデレラ」
「・・・? だれ?」
シンデレラの目の前に、妖精が現れました。
「シンデレラ、おまえはいつも、いい子ですね。ごほうびに、舞踏会へ行かせてあげましょう。まず、畑でカボチャを取っておいで」
妖精が大きなカボチャをくりぬき、つえでたたくと、なんと、金の馬車になったではありませんか。
「まあ、立派な馬車。すてき」
「まだまだ、魔法はこれからよ。さてっと、ネズミとりには、ハツカネズミが六匹ね」
妖精は、つえでハツカネズミにさわりました。
するとみるみるうちに、りっぱな白馬になりました。
別のネズミとりには、大きな灰色ネズミが一匹いました。
「このネズミは・・・」
妖精がつえでさわると、今度は、おひげがりっばな、太っちょ御者(ぎょしゃ→馬車を操る人)に早変わり。
「シンデレラ、つぎはトカゲを六匹集めておくれ」
「はい」
シンデレラの集めたトカゲは、お供の人になりました。
「ほらね、これで、舞踏会に行くしたくができましたよ」
「うれしい。ありがとう。・・・でも、こんなドレスじゃ」
「うん? そうね、忘れていたわ」
妖精がつえを一振りすると、みすぼらしい服は、たちまち輝くような美しいドレスに変わりました。
そして、小さくてすてきな、ガラスのくつもくれました。
「楽しんでおいで、シンデレラ。でも、わたしの魔法は十二時までしか続かないの。決してそれを忘れないでね」
「はい、行ってきます」
お城の大広間にシンデレラが現れると、そのあまりの美しさに、あたりはシーンとしずまりました。
それに気づいた王子が、シンデレラの前に進み出ました。
「ぼくと、踊っていただけませんか?」
シンデレラはダンスがとてもじょうずでした。
王子はひとときも、シンデレラの手をはなしません。
ハッと気がつくと、十二時十五分前です。
「あっ、いけない。・・・おやすみなさい、王子さま」
シンデレラはていねいにおじぎをすると、急いで出ていきました。
が、あわてたひょうしに、階段にひっかかって、ガラスのくつがぬげてしまいました。
でも、取りに戻る時間がありません。
シンデレラは、待っていた馬車に乗って、急いで家へ帰りました。
シンデレラが帰った後も、王子は美しいシンデレラを忘れることができません。
「ぼくは、このガラスのくつの持ち主と結婚する」
そこでお城の使いが国じゅうを駆け回り、手がかりのガラスのくつが、足にぴったりあう女の人をさがしました。
使いは、シンデレラの家にもやってきました。
「足が入れば、王子さまのお嫁さんよ」
ふたりのおねえさんたちは、足をギュウ、ギュウと、押しこみましたが、どうしても入りません。
「わたしもはいてみて、いいでしょうか?」
シンデレラがたずねると、おねえさんたちは大笑いしました。
「なにをばかなことを、いっているの。あんたなんかに、・・・あっ!」
シンデレラがはいてみると、くつはピッタリです。
みんな驚きのあまり、口もきけません。
「あらあら、わたしの出番ね」
そこへ、あの時の妖精が現れました。
妖精がつえをー振りすると、シンデレラはまぶしいほど美しいお姫さまになっていました。
おかあさんとおねえさんたちは、ヘナヘナと、腰をぬかしてしまいました。
シンデレラは王子と結婚して、いつまでもしあわせに暮らしました。
おしまい
他の記念日
二十日正月
正月の最後の日として納めの行事を行います。
正月に食べた魚の骨や頭までも食べ尽くすことから、骨正月・頭正月と呼ぶ地方もあります。
アメリカ大統領就任式
西暦年が4で割り切れる年の翌年。
アメリカ合衆国憲法修正20条で、大統領の任期は1月20日の正午に終了することとされており、その瞬間から次の大統領の任期が始ります。
きょうの「366日への旅」
誕生花検索
きょうの誕生花
誕生日検索
きょうの誕生日
福娘童話集
きょうの日本昔話
福娘童話集
きょうの世界昔話
福娘童話集
きょうの小話
福娘童話集
きょうのイソップ童話
今月一覧へ トップへ