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4月9日 大仏の日

4月9日 大仏の日

752(天平勝宝4)年のこの日、奈良・東大寺の大仏開眼供養が行われました。大仏の納められている大仏殿は世界一大きな木造建築物です。また大仏は、743(天平15)年に聖武天皇の詔により造営開始、約10年の歳月を要して完成しました。

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4月9日 大仏の日

大仏に関する昔話
(日本昔話)

大仏の目玉
福娘童話集より

「あれ? どこだ? どこにいったんだ?」
 ここは、むかしむかしの、奈良の大仏がある東大寺です。
 ある日、大仏さまの目玉がぬけおちて、どこヘいったかわかりません。
 さっそく、京都や大阪から、大仏づくりの親方たちをよんできて、
「大仏さまの目玉を入れかえるには、どれほどのお金がかかる?」
と、値を見つもらせました。
 すると、親方たちは、
「千五百両(1億円ほど)はかかる」
と、いうのです。
 親方たちの考えでは、まず下で、大きな目玉をこしらえ、目玉ができたら、足場をくんで、大仏さまの目にはめようというものです。
 寺の人たちは、
「高すぎる、千両にまけろ」
と、いいますが、親方たちは、
「それでは赤字です。こちらも商売ですから」
と、いいます。
「まけろ」
「まけられぬ」
「まけろ」
「まけられぬ」
 そこへ、江戸からきた見物のひとりが顔を出しました。
「わしなら、二百両(千四百万円ほど)で、直しましょう」
 それをきいた親方たちは、
「ばかにもほどがある。なんでこれが、二百両で直せるものか」
と、笑いました。
 ところが、江戸の男はこう考えたのです。
(目玉がぬけおちて、見つからんとすりゃあ、大仏さまのからだの中ヘおちたにちがいない。それをはめ直せばいいだけだ)
 寺の人たちはお金がないので、江戸の男にたのむことにしました。
 男が目玉の穴から中に入ってさがすと、やっぱり目玉がありました。
 さっそく、かついで上にあげ、大仏さまの目に、ピタッとはめました。
 坊さんや親方たちは、それを見ていましたが、
「あいつ、目玉をはめたはいいが、じぶんはどこから出てくるつもりだ。出口はないはずだが」
と、なおも見ていると、あれ、あれ、あれっ。
 なんと、大仏さまの鼻の穴から出てきたのです。
 みんなは感心して、
「ほほう、目から鼻へぬけおったわい」
 それからです。
 かしこい人のことを「目から鼻へぬける」と、言うようになったのは。

おしまい

他の記念日

反核燃の日
青森県労働組合が制定。
1985(昭和60)年、北村青森県知事(当時)が県議会の全員協議会で核燃料サイクル施設の推進を表明しました。これにより議会の承認を得たとして、それ以後核燃施設の建設が進められて行きました。

左官の日
日本左官業組合連合会が制定。

美術展の日
1667年、パリで世界初の美術展が開催されました。

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