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4月22日 清掃デー

4月22日 清掃デー

1954(昭和29)年のこの日、それまでの「汚物掃除法」を改正して清掃法が制定されました。その後、1970(昭和45)年に清掃法を改定する形で、「廃棄物の処理および清掃に関する法律(廃棄物処理法)」が成立しました。

記念日アニメ
4月22日 清掃デー

清掃に関する昔話
(日本昔話)

ノミの宿
福娘童話集より

ノミの宿

 むかしむかし、ある夏の日のことです。
 村の佐助(さすけ)じいさんは、用があって、旅のとちゅうで宿にとまりました。
 ところが、この宿屋にはノミがそこらじゅうにいて、ひと晩じゅうノミに刺されて、とてもねむれませんでした。
(やれやれ、帰りもまた、ここでとまらにゃならんが、こんなことでは、どうにもならん。なんとかせにゃ)
 つぎの日、朝めしを食ベると、佐助じいさんはそうそうに旅じたくをして、店さきにいた宿の女主人に。
「ばあさんや。おまえさんの家では、なんとももったいないことをしとるのう」
と、いいました。
 するとおばあさんは、ふしぎそうに、
「それはまた、なんのことで」
「いや、ほかでもないが、わしの村ではな、薬屋がノミを買い集めておるわ。高値でのう。それなのに、おまえさんのところでは、こんなにおるのに、なんでお売りなさらんのじゃ」
「お客さま。ノミが薬になりますかいな?」
「ああ、なるとも、なるとも」
「はて? いったい、なににききますのじゃ?」
「いたみ、切りきず、ふき出もの、やけど、鼻づまり」
「それではお客さま。ぜひ、家のノミも買うてくだされまいか?」
「ああ、いいともいいとも。わしは、あと三日たったら、また、おまえさんのところでとめてもらうで、それまでに、せいだしてつかまえときなされ。わしの村ヘ持っていって、売ってしんぜよう」
 そういって、佐助じいさんは宿を出ました。
 さて、それから三日あと。
 佐助じいさんがこの宿にきてとまると、ノミは一ぴきもおりません。
 おばあさんがよほどせいだしてとったとみえて、ひと晩じゅう、ぐっすりとよくねむれました。
 あくる朝、佐助じいさんが宿をたとうとすると、
「旦那さま、旦那さま」
「なにか、ご用かね」
「あの・・・、ノミをたんまりつかまえておきましたで。ほれ、このとおり。どうぞ、これを売ってきてくだされ」
と、紙ぶくろをさしだしました。
「どれどれ。おおっ、これはおみごと。これだけの数を、よう、おとりなされた」
 佐助じいさんは、感心したようにいうと、ふくろをていねいに宿のおばあさんにかえして、
「このまえ、いうことをわすれましたが、ノミは二十匹ずつ、ちゃんと串にさしておいてくだされ。一串、二串と、かんじょうせにゃ、とても数えられませんのでな。近いうちにまたきますで、串をこしらえて、ちゃんとさしておいてくだされ。たのみましたぞ。じゃあ、おおきに、お世話になりましたな」
 そういうて、佐助じいさんは、とっとと宿を出て行きました。
 むろん、佐助じいさんが、この宿に来ることはありませんでしたが、ノミのいなくなったこの宿は、たいそうはんじょうしたそうです。

おしまい

他の記念日

アースデー(地球の日)
アースデー世界協議会等が主催。
1970(昭和45)年、アメリカの市民運動指導者で、当時大学生だったデニス・ヘイズが提唱。
地球全体の環境をまもる為、ひとりひとりが行動を起こす日。
1970(昭和45)年から1990(平成2)年までは10年に1度実施されていましたが、1991(平成3)年からは毎年開催されています。

よい夫婦の日
講談社が制定。
「よい(4)ふうふ(22)」の語呂合せ。

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