5月23日 キスの日
1946(昭和21)年、日本で初めてキスシーンが登場する映画となった、佐々木康監督の「はたちの青春」が封切られたひです。主演の大坂史朗と幾野道子がほんのわずかに唇を合わせるだけのものでしたが、これが話題になり、映画館は連日満員だったといいます。
キスに関する昔話
(グリム童話)
白雪姫
福娘童話集より
「鏡よ鏡よ、この世で一番美しいのはだれ?」
おきさきは、鏡がいつものように、
「あなたが一番美しいです」
と、答えるのを待ちました。
しかし鏡は、
「あなたの娘、白雪姫です」
と、答えたのです。
おきさきは、白雪姫の2度目のお母さんです。
おきさきは激しく腹を立て、白雪姫を猟師(りょうし)に殺させようとしました。
でも、心のやさしい猟師は、白雪姫をそっと森の中にかくし、おきさきには白雪姫を殺したとうそをついたのです。
白雪姫は、森に住む七人の小人たちと暮らすことになりました。
そして、小人たちが山に働きに入っている間、そうじやせんたくや針仕事をしたり、ごはんを作ったりして、毎日を楽しくすごしました。
「白雪姫、わたしたちが仕事にいっている間、だれも家に入れちゃいけないよ。あのこわいおきさきに、ここが知られてしまうからね」
と、いつも小人たちはいうのでした。
ところがある日、
「鏡よ鏡よ、この世で一番美しいのはだれ?」
と、おきさきが鏡に聞くと、
「山をこえたその向こう、七人の小人の家にいる白雪姫です」
と、答えたのです。
「なんですって!!」
おきさきは、物売りのおばあさんに化けると、毒入りリンゴを手に七つの山をこえて、小人の家に行きました。
そして、窓を叩いて言いました。
「美しい娘さんに、おくりものだよ」
「まあ、何てきれいなリンゴ。おばあさん、ありがとう」
けれど、そのリンゴを一口かじるなり、白雪姫はバタリとたおれ、二度と目をひらきませんでした。
小人たちは悲しみ、ガラスのひつぎの中に白雪姫を寝かせて、森の中におきました。
そしてある日、1人の王子が森でまよい、白雪姫のひつぎを見つけたのです。
「何てきれいな姫なんだ。まるで眠っているようだ」
王子は思わず、ひつぎの中の白雪姫にキスをしました。
するとキスしたはずみで、リンゴのかけらが白雪姫ののどから飛び出したのです。
目を開けた白雪姫は、
「わたしは、どこにいるのかしら?」
と、王子にたずねました。
「ずっと、わたしといっしょにいるのですよ。姫」
王子と白雪姫は、ずっといっしょに幸せに暮らしました。
おしまい
他の記念日
ラブレターの日
松竹が制定。
「こい(5)ぶ(2)み(3)」(恋文)の語呂合せと、浅田次郎原作の映画『ラブ・レター』の公開初日であったことから。
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