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9月24日 清掃の日

9月24日 清掃の日

1971(昭和46)年のこの日に、「廃棄物処理及び清掃に関する法律」いわゆる「廃棄物処理法」が施行されたことにちなんでいます。この日から9月30日までは「環境衛生週間」で、廃棄物をできる限り減らして資源再利用に役立てることを目的にしています。

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9月24日 清掃の日

清掃に関する昔話
(高知県の民話)

のみの宿
福娘童話集より

 むかし、むかし、ある夏の日のこと。
 村の佐助じいさんは、用があって、旅のとちゅうで宿にとまった。
 ところが、この宿屋には、のみがそこらじゅうにいて、ひと晩じゅう、のみに刺されて、ねむれませんでした。
(やれやれ、帰りもまた、ここでとまらにゃならんが、こんなことでは、どうもならん。なんとか、せにゃ。)
 つぎの日、朝めしを食ベると、佐助じいさんは、そうそうに旅じたくをして、店さきにいた宿の主人に。
「ばあさんや。おまえさんの家では、なんとも、もったいないことをしとるのう。」
と、いえば、ばあさんは、ふしぎそうに、
「それはまた、なんのことで。」
「いや、ほかでもないが、わしの村ではな、薬屋がのみを買い集めておるわ。高値でのう。それなのに、おまえさんのところでは、こんなにおるのに、なんでお売りなさらんのじゃ。」
「お客さま。のみが薬になりますかいな。」
「ああ、なるとも、なるとも。」
「はて、いったい、なににききますのじゃ。」
「いたみ、切りきず、ふき出もの、やけど、鼻づまりの妙薬。」
「それではお客さま。ぜひ、家ののみも買うてくだされまいか。」
「ああ、いいとも、いいとも。わしは、あと三日たったら、また、おまえさんのところでとめてもらうで、それまでに、せいだして、つかまえときなされ。わしの村ヘ持っていって、売ってしんぜよう。」
 そういって、佐助じいさんは、宿を出ました。
 さて、それから三日あと。
 じいさんが、この宿にきてとまると、のみは一ぴきもおりません。
 ばあさまが、よほどせいだしてとったとみえて、ひと晩じゅう、ぐっすりとよくねむれました。
 あくる朝。
 佐助じいさんが、宿をたとうとすると、
「旦那さま、旦那さま」
「なにか、ご用かね。」
「あの・・・、のみをたんまりつかまえておきましたで。ほれ、このとおり。どうぞ、これを売ってきてくだされ。」
と、紙ぶくろをさしだしました。
「どれどれ。おおっ、これはおみごと。これだけの数を、よう、おとりなされた。」
 じいさまは、感心したようにいうと、ふくろを、ていねいに宿のばあさんにかえして、
「このまえ、いうことをわすれましたが、のみは、二十匹ずつ、ちゃんと串にさしておいてくだされ。一串、二串と、かんじょうせにゃ、とても数えられませんのでな。近いうちに、またきますで、串をこしらえて、ちゃんと、さしておいてくだされ。たのみましたぞ。じゃあ、おおきに、お世話になりましたな。」
 そういうて、佐助じいさんは、とっとと、宿を出て行きました。
 むろん、佐助じいさんが、この宿に来ることはありませんでしたが、のみのいなくなったこの宿は、たいそう繁盛したそうです。

おしまい

他の記念日

みどりの窓口記念日
1965(昭和40)年、国鉄(現在のJR)の全国約150の駅に、コンピュータを使った指定券発売窓口「みどりの窓口」が設置されました。

畳の日
全国畳産業振興会が制定。
い草の緑色から「みどりの日」の4月29日と、「環境衛生週間」の始りの日であり「清掃の日」である9月24日。

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