10月6日 国際協力の日
外務省と国際協力事業団(JICA)が1987(昭和62)年に制定しました。1954(昭和29)年、国際協力の第一歩として、途上国への技術協力のために国際協力組織「コロンボプラン」に加盟した日で、この日から1週間は国際協力週間となっています。
記念日アニメ
協力に関する昔話
(日本のむかし話)
サル カニ 合戦
福娘童話集より
むかしむかし、カキの種を拾ったサルが、おいしそうなおにぎりを持ったカニに、ばったり出会いました。
サルはカニのおにぎりが欲しくなり、カニにずるいことを言いました。
「このカキの種をまけば、毎年おいしい実がなるよ。どうだい、おにぎりと交換してあげようか?」
「うん、ありがとう」
カニは大喜びで家に帰り、さっそく種をまきました。
そして、せっせと水をやりながら、
♪早く芽を出せ、カキの種
♪早く芽を出せ、カキの種
♪出さねばはさみで、ほじくるぞ
するとどうでしょう。
さっきまいた種から芽が出てきて、ぐんぐん大きくなりました。
♪早く実がなれ、カキの木よ
♪早く実がなれ、カキの木よ
♪ならねばはさみで、ちょん切るぞ
こんどはカキの木に、たくさんのカキが実りました。
ところが、カニは木登りが出来ません。
「どうしよう」
困っていると、さっきのサルがやってきました。
「ありゃ、もうカキが実ったのか。よしよし、おいらが代わりにとってやろう」
サルはするすると木に登ると、自分だけ赤いカキの実を食べ始めました。
「ずるいよサルさん、わたしにもカキを下さい」
「うるさい、これでもくらえ!」
サルはカニに、まだ青くて固いカキの実をぶつけました。
「いたい、いたい、サルさんずるい」
カニは大けがをして、家に帰りました。
そして、見舞いに来た友達の臼(うす→もちをつくるどうぐ)とハチとクリにその事を話しました。
話を聞いたみんなは、カンカンに怒りました。
「ようし、みんなであのサルをこらしめてやろう」
みんなはさっそくサルの家に行き、こっそり隠れてサルの帰りを待ちました。
「おお、さむい、さむい」
ふるえながら帰ってきたサルが、いろりにあたろうとしたとたん、いろりに隠れていたクリがパチーンとはじけて、サルのお尻にぶつかりました。
「あちちちっ、水だ、水」
お尻を冷やそうと水瓶(みずがめ)のところへ来ると、水瓶に隠れていたハチにチクチクと刺されました。
「いたいっ、いたいよう、たすけてぇー」
たまらず外へ逃げ出すと、屋根の上から大きな臼が落ちてきました。
「ドスーン!」
「わぁー、ごめんなさい、もう意地悪はしないから、ゆるしてくださーい!」
それから、改心したサルはみんなと仲良くなりました。
おしまい
他の記念日
国際ボランティア貯金の日
郵政省(現在の日本郵政公社)が制定。
「国際協力の日」に合わせてこの日を制定しました。
国際ボランティア貯金を通じて国際貢献の重要性を認識し、国際ボランティア貯金の趣旨を理解する日。
国際ボランティア貯金は、通常郵便貯金の利子の20%が発展途上国の支援等の為に寄附される貯金で、1990(平成2)年から始りました。
役所改革の日
1969(昭和44)年、千葉県松戸市役所に「すぐやる課」ができました。
当時の松本清市長の発案で設置され、「すぐやらなければならないもので、すぐやり得るものは、すぐにやります」をモットーに、役所の縦割り行政では対応できない仕事に、すぐ出動してすぐに処理をし、市民の好評を得ました。
この松本清さんはドラッグストア「マツモトキヨシ」の創業者でもあります。
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