12月3日 奇術の日
「よーく見てください。1(ワン)2(ツー)3(スリー)、はい消えました!」という奇術の定番のかけ声から、日本奇術協会が1990(平成2)年に12月3日を記念日としました。「ワン・ツー・スリー」という機関誌も発行しています。
記念日アニメ
奇術・魔法に関する昔話
(イギリスの昔話)
ジャックと豆の木
福娘童話集より
むかしむかし、あるところに、ジャックという男の子が、おかあさんと一頭のウシを飼ってくらしていました。
ジャックはまいあさ、ウシのミルクをしぼると、町へ売りに行っては、そのお金で暮らしを助けていました。
けれど、そのウシも年を取ったので、とうとうミルクを出さなくなってしまいました。
「しかたないわね。このウシを売って、お金にかえましょう」
おかあさんにたのまれたジャックは、町までウシを引いていくことにしました。
すると途中で、一人のおじさんがジャックに声をかけてきました。
「ぼうや、そのウシとこの豆をとりかえっこしないかい? これはね、魔法のまめなんだよ」
「魔法の豆だって! すごいや。うん、とりかえてもいいよ」
ジャックは豆を受け取ると、よろこんで家に戻りました。
その話しをきいたおかあさんは、ジャックをしかりました。
「まったく、こんな豆つぶとウシを取り替えてくるなんて、あんたはどうかしてるよ」
「でも、魔法のまめなんだよ」
「魔法だなんて、うそに決まっているじゃないの!」
おかあさんは豆を取りあげると、ポイッと、窓の外に捨ててしまいました。
ところが次の朝、ジャックが目を覚ましてみると、おかあさんの捨てた豆が、てっぺんが見えないほどの大きな木になっていたのです。
「ほら、やっぱり魔法の豆だったんだ。・・・よし、上へのぼってみよう」
ジャックは、豆の木をどんどんのぼりました。
くもをこえても、まだまだつづきます。
そしてとうとう、ジャックはてっぺんに着きました。
そこには、大きなお城がありました。
ジャックがそのお城をたずねてみますと、中から、おかみさんが出てきました。
「まあ、あなた、どうやってこんなところまできたの? ここはおそろしい人食い大男の家よ。はやくお家に帰りなさい」
その時、大男の足音が聞こえてきました。
「しかたがないわ、こっちにいらっしゃい」
おかみさんは、ジャックを台所のかまどに隠してくれました。
そこに、大男が帰ってきました。
ものすごい大男で、手には三頭のウシをぶら下げています。
「クンクン、おや? 人間のにおいだ。人間の子どものにおいがするぞ」
「あら、そんなことありませんよ。人間の子どもは、おととい食べたばっかりではありませんか」
おかみさんに言われて、大男はとなりのへやに行きました。
大男は金貨の入った袋を2つ取り出すと、中の金貨を数え始めましたが、そのうちにねむってしまいました。
「あの金貨があれば、おかあさんがよろこぶぞ!」
ジャックはかまどを出ると、大男の金貨の袋を1つかついで、いそいで家に帰りました。
金貨の袋を見て、おかあさんは大よろこびです。
しばらくたって、ジャックはまた、豆の木をのぼって、大男の家にやってきました。
ジャックがかまどに隠れていますと、大男はおかみさんに言いました。
「金の卵を産むメンドリをつれてこい」
おかみさんがメンドリを連れてくると、大男はテーブルの上で金の卵をうませました。
それをみると、大男はまた、ねむってしまいました。
「いまだ!」
ジャックはメンドリを抱えると、そのまま家に帰りました。
金の卵を産むメンドリのおかげで、ジャックはたちまちお金持ちになりました。
でも、ジャックはまだ、まんぞくしていません。
ほかにも宝物があると思って、またまた大男の家にやってきました。
ジャックがかまどに隠れていますと、大男は金のたてごとを持ってきました。
そのたてごとは、大男が命令すると、ひとりでに音楽をかなでます。
大男はそのたてごとの音色を聞きながら、またねむってしまいました。
「よし、今度はあのたてごとだ!」
ジャックはたてごとをつかむと、いちもくさんに逃げました。
その時です。
「だんな様、どろぼうですよ!」
おどろいたことに、たてごとが大声でしゃべったのです。
「なに! こぞう、きさまだな。金貨とメンドリをぬすんだのは! そして今度は、大切なたてごとをぬすむというのか。ゆるさん、食ってやる!」
大男はジャックを追いかけてきました。
ジャックは大急ぎで豆の木をおりると、おかあさんに言いました。
「はやく、はやく! オノを持ってきて!」
ジャックはおかあさんからオノを受け取ると、豆の木を切りたおしました。
「あーーーーっ!」
豆の木からおりようとしていた大男は、高い空の上から落ちてしまい、そのままどこかへ消えてしまいました。
それからジャックは、かわいいお嫁さんをもらって、おかあさんと三人で、いつまでも幸せにくらしました。
おしまい
他の記念日
プレイステーションの日
「プレイステーション」の誕生日(1994年12月3日発売)を記念して制定。
当初は同時期に発売されたセガサターンと勢力を二分していましたが、3Dグラフィックスに特化した作りが時代の流れに乗り、家庭用ゲーム機の頂点に立ちました。
その後、プレイステーション2で家庭用ゲーム機の世界的な標準となりました。
プレイステーション3では高機能・高性能ですが高額な商品となったため、任天堂のWiiに頂点の座を奪われました。
現在は、低価格の普及版も発売し、巻き返しをねらっています。
プレママの日
ベビー総合専門店「ベビーザらス」の国内第1号店、新浦安店の開店日が12月3日であることと、12月3日を「いいにんぷさん」と読む語呂合わせから、「プレママの日」を制定したのは、日本トイザらス株式会社。
国際障害者デー
1992(平成4)年11月の第47回国連総会で制定。国際デーの一つ。
1982(昭和57)年、「障害者に関する世界行動計画」が国連総会で採択されました。
また、12月9日が日本独自の「障害者の日」となっています。
カレンダーの日
全国団扇扇子カレンダー協議会が1987(昭和62)年に制定。
1872(明治5)年12月3日が太陽暦の採用によって1873(明治6)年1月1日となりました。
個人タクシーの日
1959(昭和34)年、初めて個人タクシーの営業許可が下りました。
タクシー不足と神風タクシー解消のため、東京都で40〜50歳の3年間無事故無違反の優良運転手173人に個人タクシーの免許が許可されました。
自動車電話の日,コードレス電話の日
1979(昭和54)年、電電公社が東京23区での自動車電話サービスとコードレス電話のサービスを開始しました。
当時のコードレス電話は、電波法の規定により電電公社からの貸し出しのみで提供されていました。現在のように自由に買取りができるようになったのは1987(昭和62)年10月からです。
携帯電話は1987(昭和62)年4月10日からサービスが開始されました。
妻の日
凸版印刷が1995(平成7)年に制定。
感謝を表す「サン(3)クス」(Thanks)の語呂合せ。
1年の最後の月である12月に、1年間の労をねぎらい妻に感謝する日。
みかんの日
全国果実生産出荷安定協議会と農林水産省が制定。
11月3日と12月3日の年2回実施。
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