レプティス・マグナの古代ローマ遺跡

レプティス・マグナの古代ローマ遺跡

レプティス・マグナの古代ローマ遺跡
リビアの地中海沿岸地方には、古代、フェニキア、ギリシャ、ローマが次々と進出し、多くの植民都市を建設した。トリポリ東方100kmにあるレプティス・マグナもそのひとつで、同地出身のローマ皇帝セプティミウス・セウェルス(在位193〜211)は2〜3世紀に装飾をほどこした多くの建物をレプティス・マグナに建設した。レプティス・マグナの町は5世紀にバンダル人に破壊され、7世紀のアラブ人の侵入後は砂の中にうもれたまま放置された。20世紀になって発掘がすすめられ、砂の中から公共広場や凱旋(がいせん)門、円形劇場など、レプティス・マグナの当時の繁栄ぶりをしのばせるすぐれた遺跡が比較的良い保存状態で出現した。1982年世界文化遺産に登録。