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アンコール
世界遺産写真 位置図
世界遺産の説明
カンボジア中部の深い密林の奥深くにアンコール王朝の壮大な寺院群が残されている。
9〜15世紀にかけてインドシナ半島南部にアンコール王朝が成立し、最盛期の12〜13世紀にかけて、アンコール・ワット、アンコール・トムなどの寺院群が造られた。
アンコール・ワットは12世紀前半、スールヤヴァルマン2世がヒンドゥー教の寺院として建立したもので、王の死後墳墓寺院とされた。
3重の回廊がめぐらされた壮大なスケールは、ヒンドゥー教の世界観を表現し、建物全体に施されたレリーフには、ヒンドゥー神話の物語が彫り込まれている。
アンコール・トムは12世紀末、ジャヤヴァルマン7世によって都城として造られた。
仏教を深く信仰した王は、四面仏顔塔で有名なバイヨン寺院を城の中心に建立した。
20年にわたる内戦によって、アンコール寺院群は戦火にまみれ、長く放置されてきた。
内戦終結後の1992年、危機に瀕する世界遺産に登録され、ユネスコを中心に保護活動が続けられている。
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