棚畑遺跡出土の「縄文のビーナス」
国宝写真
国宝の説明
長野県八ヶ岳山麓(さんろく)は、尖石遺跡(とがりいしいせき)など、縄文中期の集落遺跡が多い。 茅野市米沢の棚畑遺跡(たなばたけいせき)もそうした中期の遺跡で、この土偶は集落中央の小さな穴に完全な形でうめられていた。 妊娠しているようなおなかをした豊満な下半身には、縄文人の豊穣をねがう気持ちが表現されているといわれ、世界各地の古代遺跡からみつかる地母神「ビーナス」の一種と考えられる。 高さ27cm。