地獄草紙・雲火霧
国宝写真
国宝の説明
衆生(しゅじょう)が死んだあと、それぞれの業にしたがって輪廻(りんね)する「地獄・餓鬼・畜生・阿修羅(あしゅら)・人・天」の6つの世界を六道というが、地獄草紙はそのうちの「地獄」をあらわした絵巻。 「雲火霧(うんかむ)」は、殺生、偸盗(ちゅうとう)、邪淫(じゃいん)の罪をおかした者などがおちる地獄で、獄卒によって炎の中になげこまれた罪人たちは、もえつきては蘇生し、ふたたびなげいれられてはやかれ、ということを果てしなくくりかえすという。 12世紀。