2年生のイソップ童話 
         
          
        イラスト myi   ブログ sorairoiro 
         
        (うれしいこと)と(いやなこと)たち 
      
       (うれしいこと)たちは、(いやなこと)たちといっしょに、くらしていましたが、力が弱(よわ)いので、(いやなこと)たちに、追い出(おいだ)されてしまいました。 
        
               (うれしいこと)たちは、しかたなく、天にのぼりました。 
         そして、天にいるゼウスの神(かみ)に、 
        「これから先、人間(にんげん)たちと、どうやっておつきあいしたらいいでしょう」 
        と、たずねました。 
         するとゼウスは、 
        「みんながいっぺんにゆくと、また、(いやなこと)たちに、追い出(おいだ)されてしまうから、1人ずついくがよい」 
        
       
        と、いいました。 
         こうして、(いやなこと)たちは、人間(にんげん)のそばにずっとすんでいるので、ひっきりなしに、人間(にんげん)におそいかかるのに、(うれしいこと)たちは、1人ずつ、天からおりてこなければならないので、 
        
       たまにしか、人間(にんげん)をたずねてくれなくなりました。  
         
         この話(はなし)は、(うれしいこと)は、待(ま)っていてもなかなかこないのに、(いやなこと)は、なぜよく来(く)るのかを、説明(せつめい)しています。 
         でも、いいように考(かんが)えれば、(いやなこと)がつづいても、そのうち、(うれしいこと)がやってくるのです。 
      おしまい 
        
       
         
         
        
      
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