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        2年生のイソップ童話 
         
          
         
ライオンとクマとキツネ 
      
       ライオンとクマが、一ぴきの子ジカをみつけて、うばいあいのケンカをしていました。 
   むちゅうになって、たたかったので、両方(りょうほう)とも目がまわり、ばったりとたおれて、うごけなくなりました。 
   そこヘ、キツネがやってきました。  
   見ると、ライオンとクマが、まるで死(し)んだようにのびていて、そのまん中に子ジカがいます。  
  「ごちそうさま」 
  と、キツネは子ジカをくわえて、ライオンとクマのあいだをとおりぬけていきました。 
   ライオンとクマは、おきあがる力もなく、キツネを見おくりながら、つぶやきました。  
  「おれたちは、バカだなあ。これではキツネにえものをやるために、たたかっていたようなものだ。さいしょから、はんぶんこすればよかった」 
   
   ものをとりあいするまえに、はんぶんこできないか、考(かんが)えてみてください。 
   けんかをしていても、そんをしますよ。  
      おしまい 
        
       
         
         
        
      
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