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        4年生のイソップ童話(どうわ) 
         
          
         
旅人と真実の女神 
      
       荒れ野(あれの)を旅していた人が、たったひとりで、しょんぼりとうなだれてたっている女の人を見つけました。 
  「あなたは、だれですか?」 
  「真実の女神です」 
  「なんと。いったいどうして、あなたは町をはなれて、こんな荒れ野(あれの)にいるのですか?」 
  「それはね、むかしはうそをつく人は、いくらもいなかったけれど、いまでは、だれもかれもうそをつくようになって、わたしの居場所(いばしょ)がなくなってしまったのです」 
   
   うそが多いのは、人間にとっても、神さまにとっても、つらいことなのです。 
      おしまい         
         
        
       
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