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        4年生の江戸小話(えどこばなし) 
        
      貧乏神(びんぼうがみ)へのごちそう 
      
        
          | ♪おはなしをよんでもらう(html5) | 
         
        
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          | 朗読者 : ごまごま 運営サイト : 昔話が好きなんです | 
         
       
       
      
        あるところに、貧乏(びんぼう)な男がおりました。 
 年ごとに貧乏になるので、 
「これは、貧乏神にごちそうでもすれば、少しは貧乏でなくなるかもしれん」 
と、自分の食べる分も食べずに、男は食べ物を貧乏神のところに差し出しました。 
 ところが前にもまして、ますます貧乏になる一方です。 
 腹を立てた男は、 
「これ、貧乏神よ。こんなにごちそうするのに、何が不満でますます貧乏にするんだ!」 
と、大声で怒鳴ると、貧乏神が言いました。 
「いや、あまりにも居心地が良いので、女房や子どもらも連れて来たんだ」 
      おしまい         
         
        
       
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