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        2年生の江戸小話(えどこばなし) 
        
      とんちんかん 
      
      「鉄砲(てっぽう)を買(か)ってきた」 
   猟師(りょうし)の熊(くま)さんは、うれしそうに、横町(よこちょう)のごいんきょにみせにやってきました。 
  「ほほう、これはよい鉄砲(てっぽう)じゃな。で、どのくらい(→買(か)った値段(ねだん)のこと)だ」 
  「三もんめ二分(2ぶ→約(やく)12グラム)の、玉でさあ」 
  「いやいや、代(だい→代金(だいきん))のことさ」 
  「ああ、台(だい)は、かしの木さ」 
  「いいや、値(ね→値段(ねだん))だよ」 
   熊(くま)さん、へんな顔(かお)で、  
  「知(し)らねえのかい? 音(ね→おと)は、きまっているぜ、『ズドン!』だ」 
      おしまい 
        
       
         
         
        
      
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