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福娘童話集 > 絵本紙芝居(アニメかみしばい) ワシとトビ4kHD
ワシとトビ4kHD
アニメサイズ
Max 2880×2160
イラスト myi ブログ sorairoiro
ワシとトビ4kHD
イソップ童話
イラスト版 えほん版
ワシが悲しい顔で、木の枝に止まっていました。
「どうしました? どうして、そんなに悲しんでいるのですか?」
一緒の木に止まっていたトビが、やさしく声をかけました。
「実は、わたしは、自分に合うお婿さんが欲しいのですが、どこを探しても見つからないのです」
するとトビが、
「それでは、このぼくではどうでしょう? ぼくはトビですが、ワシのあなたよりも強いですからね」
「まさか。あなたの小さな体で、どうやって、わたしたち二人の食べ物を捕まえるというのですか?」
「ハッハハハ。
大丈夫ですよ。
ぼくはしょっちゅう、ダチョウを自慢のカギ爪で仕留めて運び去るのですから。
あなたには、贅沢をさせてあげますよ」
ワシはこの言葉に心を動かされて、トビと結婚しても良いと言いました。
「では、すぐに結婚式だ」
それからすぐ結婚式がとり行われ、ワシはトビのお嫁さんになりました。
「あなた。さあ、約束通り、ダチョウを捕まえてきて下さいな」
トビは空高く舞い上がると、狩りに出かけました。
しかし、長い時間かかった末に持ち帰ったのは、やせたネズミが一匹でした。
しかも、すでに死んでいたネズミらしく、腐っていてとてもくさい匂いがしました。
「まあ、これが今日のご飯なの? わたしにダチョウを取って来てくれる約束をしたのに」
すると、トビは言いました。
「あの時、ああ約束しなければ、君の様な鳥の王家の者とは結婚出来なかっただろうからね。さあ、このネズミを全部あげるよ」
「・・・・・・」
この後、ワシとトビがどうなったかはご想像にお任せしますが、このお話しのトビの様に、男の人は女の人の前で見栄を張ります。
女の人は男の人が本当に頼れる人かどうか、よく考えてからお付き合いをしましょう。
おしまい
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