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9月27日のイソップ童話
  
  
  
ハトとカラス
    ハト小屋にかわれているハトが、
  「わたしは、よくこどもをうむでしょう。ごらんのとおり、こんなにおおぜいのカワイイ子がいますよ」
  と、じまんしました。
    それを聞いたカラスがバカにしていいました。
  「まあ、あなた、そんなにとくいがるのはやめなさいよ。だって、あなたがこどもをうめばうむほど、かわいそうな飼い殺しのハトがふえるだけですもの」
  
    むかしむかしは、人間にもどれいがいました。
    その人間のどれいのばあいも同じ事です。たくさんのこどもをどれいにさせられているおやのどれいは、いちばん不幸です。
おしまい