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12月26日のイソップ童話
  
  
  
  オンドリと宝石
   オンドリがエサを探していて、とても大きくてりっぱな箱を見つけました。
  「もしかして、たべものかな?」
   オンドリが箱を開けてみると、なんと、すばらしい宝石や金貨が、ぎっしりつまっているのです。
   オンドリの見つけた箱は、宝箱だったのです。
    
   しかし、オンドリは、つまらなさそうに、こういいました。
  「なんとつまらない物を見つけたことか。俺にとっては、たとえ世界中の宝石よりも、一粒の麦の方が、よっぽど価値があるのに」
  
   この話は、どんなにすばらしいものでも、それを必要としない者には何の価値もないことをおしえています。
おしまい