ゲラゲラわらう 日本のわらい話 ☆福娘童話集☆ 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
福娘童話集 > ジャンル別 > 日本のわらい話 > ものぐさ桃太郎
お話しの移動
・ 福娘童話集

・ ジャンル別

・ 日本のわらい話 (全50話)

→  1話 〜 10話
→ 11話 〜 20話
→ 21話 〜 30話
→ 31話 〜 40話
→ 41話 〜 50話
 


日本のわらい話 第33話

ものぐさ桃太郎

ものぐさ桃太郎
鳥取県の民話

 むかしむかし、おじいさんとおばあさんと、そして桃太郎がくらしていました。
 天気のいい日には、おじいさんが山へしばかりに、おばあさんは川へせんたくにいきますが、桃太郎は毎日遊んでばかりいるのです。
 そこである日、おじいさんが言いました。
「桃太郎や、お前も大きくなったんだから、小さい子どもみたいに遊んでばかりおらんと、少しは人の助けになることをしないといかんぞ」
「ああ、わかった。じゃあ、出かけてくる」
 桃太郎はそういうと、そのままどこかへ出かけていきました。
 夕方になり、おじいさんとおばあさんとが仕事から戻ってきても、桃太郎はまだ帰ってきません。
 実は桃太郎、何か仕事をしようと、めずらしく山へ出かけていったのですが、いままで一度も木を切ったことはないし、たきぎをひろうことも知りません。
 それで一日中、木の根っこをまくらにして寝ていたのです。
 目が覚めると、もう夕方でした。
 そして、その木の根っこにジャージャーとおしっこをして、根っこの土をやわらかくすると、その木をズボッと根っこごと引き抜いたのです。
 そしてその引き抜いた木をかつぐと、桃太郎は家へと帰っていきました。
「じいさん、ばあさん、いま、かえったよ。おら、今日は仕事をしたんだぞ」
と、いいながら桃太郎は、かついできた木を家の屋根にたてかけました。
 そして家に入ろうとしたとたん、たてかけた木の重みで、家がミシミシつぶれてしまったのです。
 かわいそうに、おじいさんもおばあさんも、つぶれた家の下じきになって死んでしまいました。
 桃太郎は、しばらくぼうぜんとしていましたが、やがて気を取り直すと、
「まあ、すんでしまった事は仕方ねえ。それより仕事をして疲れたから、もう寝るとするか」
と、そのままつぶれた家をまくらに、高いびきをかきながら寝てしまったそうです。
 なんなんでしょうね、このお話しは。

おしまい

 前のページへ戻る

ジャンルの選択
・有名な話 日本 世界
・こわい話 日本 世界
・わらい話 日本 世界
・感動話 日本 世界
・とんち話 日本 世界
・悲しい話 日本 世界
・ふしぎ話 日本 世界
・恩返し話 日本 世界
・恋物語 日本 世界
福娘童話集
人気コーナー
きょうの新作昔話
未公開の童話・昔話を毎日
一話ずつ公開
おはなし きかせてね
福娘童話集をプロの声優・ナレーターが朗読
小学生童話
幼稚園から小学6年生まで、学年別の童話・昔話集
おくすり童話
読むお薬で、病気を吹き飛ばそう!

福娘の姉妹サイト

http://hukumusume.com

366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診