福娘童話集 > お話し きかせてね > きょうのイソップ童話
ハエたち
物置の床に、ハチミツがこぼれていました。
そこヘハエたちが飛んできて、ミツをなめ始めました。
おいしくて、おいしくて、ちょっとなめただけで、止める気にはなれません。
夢中になってなめているうちに、ミツが足にからみついて、飛び立てなくなってしまいました。
もがけばもがくほど、ミツが体中について、しまいに息が出来なくなりました。
ハエたちは、言いました。
「なさけない事だ。ひとときの楽しみの為に、死んでしまうなんて」
この通り、食いしん坊は色々な不幸の元になります。
食べ過ぎ、飲み過ぎには、気をつけてください。
おしまい
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