福娘童話集 > お話し きかせてね > きょうのイソップ童話 
         
          
         
        ロバと小イヌ 
      
      
        小型のイヌとロバをかっている人が、いつもイヌばかりかわいがっていました。 
   よそでごちそうを食べるときは、かならずイヌにおいしいものをおみやげに持ってかえります。 
   そして、イヌがしっぽをふって寄っていくと、投げてやるのでした。 
   ロバは、うらやましくてたまりません。 
   そこで、じぶんもイヌのまねをすればかわいがってもらえると思い、イヌのまねをして主人のそばにかけていき、ドタドタと、飛びはねてみせました。 
   でもそのひょうしに、うっかりご主人をけとばしてしまいました。 
   主人はかんかんにおこってロバをたたきだすと、小屋につなげてしまいました。 
   
   このお話しは、人にはそれぞれ自分にむいた仕事があるから、人まねをしてもうまくいかない、ということをおしえています。 
      おしまい 
          
         
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