福娘童話集 > お話し きかせてね > 日本昔話の朗読 
         
        元旦の日本の昔話 
          
          
        イラスト myi   ブログ sorairoiro 
         
        干支の動物以外を探してみよう。 
(シカ、てんとう虫、カメ、キツネ、たぬき、ツル、ネコ、クマ、チョウ) 
 
正解は、お話しの最後にあります。 
 
ネコがネズミを追いかける訳 
      
      
      
       むかしむかし、人間も生まれていない、大むかしのある年の暮れの事です。 
 神さまが、動物たちに言いました。 
「もうすぐ正月だ。元旦には、みんな私の所に来なさい。そして、先に来た者から十二番目までを、その年の大将としよう」 
 ところが、うっかり者のネコは集まる日を忘れたので、友だちのネズミに聞きました。 
 するとネズミは、 
        
       「ああ、新年の二日だよ」 
        と、わざとうそを教えました。 
        
       
         さて、元旦になりました。 
         ウシは足が遅いので、朝早くに家を出ました。 
        
        ちゃっかり者のネズミは、こっそりウシの背中に乗って神さまの前に来ると、 
        
       ピョンと飛び降りて一番最初に神さまの前に行きました。 
         それでネズミが最初の年の大将になり、ウシが二番目になりました。 
        
        その後、トラ・ウサギ・タツ・ヘビ・ウマ・ヒツジ・サル・ニワトリ・イヌ・イノシシの順になりました。 
         ところがネコは、ネズミに教えられた通り二日に神さまの所へ行きました。 
        
        すると神さまは、 
        「遅かったね。残念だけど、昨日決まったよ」 
        と、言うではありませんか。 
         くやしいのなんの。 
        
       「ネズミめ、よくも騙したな!」 
        
        怒ったネコは、それからずっと、ネズミを見ると追いかける様になりました。 
      おしまい 
         
           
        隠しキャラの正解 
  (シカ、てんとう虫、カメ、キツネ、たぬき、ツル、ネコ、クマ、チョウ) 
    
      
        
        
       
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