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イラスト myi ブログ sorairoiro
三匹のクマ
イギリスの昔話 → イギリスの国情報
むかしむかし、女の子が森で遊んでいると、遠くに家が見えたので行ってみました。
その家は、三匹のクマの親子が住む家でした。
トントントン。
ドアを叩いても返事がないので、女の子はそっと中に入りました。
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台所のテーブルの上に、大きいおわんと、中くらいのおわんと、小さいおわんがありました。
どのおわんにもスープが入っていたので、女の子は一口ずつ飲んでみました。
「小さなおわんのスープが、一番おいしいわ」
お腹が空いていた女の子は、小さいおわんのスープを、すっかり飲んでしまいました。
居間(いま)には、イスが三つありました。
大きいイスは、高すぎます。
中くらいのイスは、すわりごこちがよくありません。
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小さいイスは、女の子にピッタリです。
ゆらして遊んでいたら、
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ドシン!
イスがこわれて、女の子はしりもちをついてしまいました。
となりの部屋には、ベッドが三つありました。
大きいベッドは広すぎるし、中くらいのべッドはかたすぎます。
「小さいベッドは、ちょうどいいわ」
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女の子は小さいベッドにもぐり込んで、眠ってしまいました。
しばらくすると、三匹のクマが帰ってきました。
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「おや、わしのスープを飲んだのは、だれだ?」
「まあ、わたしのスープを飲んだのは、だあれ?」
お父さんグマとお母さんグマが、うなりました。
ちびグマが、泣き声で言いました。
「あーん、だれかがぼくのスープを、飲んじゃった!」
居間に行くと、
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「おや、わしのイスにすわったのは、だれだ?」
「まあ、わたしのイスにすわったのは、だあれ?」
お父さんグマとお母さんグマが、うなりました。
そして、ちびグマは、
「わーん、だれかがぼくのイスを、こわしちゃったあ!」
と、泣き出しました。
三匹のクマは、となりの部屋に行ってみました。
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「おや、わしのベッドに寝たのは、だれだ?」
「まあ、わたしのべッドに寝たのは、だあれ?」
お父さんグマとお母さんグマが、うなりました。
ちびグマが、叫びました。
「見て! ぼくのベッドに、だれかがいるよ」
目を覚ました女の子は、ビックリ。
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「きゃあああーっ!」
あわてて窓から、逃げていきました。
おしまい
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