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2008年 6月14日の新作昔話
年老いたライオン
イソップ童話 → イソップ童話とは?
年老いて病気になり、すっかり力を失ったライオンが、動くことも出来ずに地面にうずくまっていました。
すると一匹のウシがやってきて、角でライオンを突きました。
それからイノシシがライオンに突進して、積年の恨みを晴らしました。
それを見ていたロバは、ライオンがなんの反撃もできないのを見て取ると、蹄でライオンの額を蹴飛ばしました。
ボロボロになったライオンは、死に際にこう言いました。
「ウシやイノシシはまだいい。力のある者からのはずかしめは、なんとか堪えることができる。しかし、ロバのような者からのはずかしめは不名誉の極み、これほどの苦しみはない」
このライオンの言うように、実力のある者からバカにされるのは耐えられますが、実力のない者からバカにされるのはとてもつらいものです。
おしまい
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