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2020年1月6日の新作昔話
ライオンに恩返しをしたネズミ
ライオンが、昼寝をしていました。
そこへネズミが来てライオンの背中へ登り、ちょろちょろ走りました。
ライオンは目を覚まし、ネズミを捕まえて食べようとしました。
「お助け下さい。こんなちっぽけなネズミなんておいしくありません。わたしを許して下さったら、いつか必ず、あなたのお役に立ちますから」
ネズミは震えながら、一生懸命に頼みました。
「・・・・・・」
ライオンはネズミが可愛そうになり、黙って放してやりました。
何日かして、ライオンは猟師に捕まってしまいました。
丈夫なロープの首輪をつけられて、ライオンは逃げる事が出来ません。
(ああ、わたしの人生もこれで終わりだ)
ライオンがガッカリしていると、あの時のネズミがやって来て、鋭い歯でロープを噛み切り、ライオンを助け出してやりました。
「ありがとう。おかげで命拾いをした」
ライオンはネズミにお礼をいい、それから仲良く暮らしました。
このお話しは、どんなに強い者でも、時には弱い者に助けてもらわなければならない事がある。
と、いう事を教えています。
おしまい
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