福娘童話集 > きょうの新作昔話 >白雪姫 (おてがるバージョン)
2022年7月11日の新作昔話
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
制作: 世界名作福袋 朗読 : 劇団SHOWA ひろみ&ポポコ 絵 : Taku
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白雪姫
グリム童話 →グリム童話の詳細
白雪姫のぬりえ
→ フルバージョン 白雪姫
♪音声配信(html5) |
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音声 得本綾(コトリボイス) ラジオHP |
むかしむかし、とっても美しいけれど、心のみにくいおきさきがいました。
おきさきは魔法のカガミを持っていて、いつも魔法のカガミにたずねます。
「カガミよカガミよ、この世で一番美しいのは誰?」
おきさきは、カガミがいつもの様に、
「あなたが、一番美しいです」
と、答えるのを待ちました。
しかしカガミは、
「あなたの娘、白雪姫(しらゆきひめ)です」
と、答えたのです。
おきさきは、白雪姫の2度目のお母さんです。
おきさきは激しく腹を立て、白雪姫を猟師(りょうし)に殺させようとしました。
でも心の優しい猟師は白雪姫をそっと森の中に隠して、おきさきには白雪姫を殺したとうそをついたのです。
白雪姫は、森に住む七人の小人たちと暮らす事になりました。
そして小人たちが山に働きに行っている間、掃除や洗濯や針仕事をしたり、ごはんを作ったりして毎日を楽しく過ごしました。
「白雪姫、わたしたちが仕事に行っている間、誰も家に入れちゃいけないよ。あの怖いおきさきに、ここが知られてしまうからね」
と、いつも小人たちは言うのでした。
ところがある日、
「カガミよカガミよ、この世で一番美しいのはだれ?」
と、おきさきがカガミに聞くと、
「山を越えたその向こう、七人の小人の家にいる白雪姫です」
と、答えたのです。
「なんですって!! あの猟師、裏切ったね! よし、こうなれば」
自分で白雪姫を殺そうと考えたおきさきは、物売りのおばあさんに化けると、毒リンゴを手に七つの山を越えて小人の家に行きました。
そして、窓を叩いて言いました。
「美しい娘さんに、おくり物だよ」
「まあ、何てきれいなリンゴ。おばあさん、ありがとう」
けれど、そのリンゴを一口かじるなり白雪姫はバタリと倒れて、二度と目を開きませんでした。
白雪姫が死んだ事を知った小人たちは悲しみ、せめて美しい白雪姫がいつでも見られる様にと、ガラスのひつぎの中に白雪姫を寝かせて森の中に置きました。
そしてある日、1人の王子が森で、白雪姫のひつぎを見つけたのです。
「何てきれいな姫なんだ。まるで眠っているようだ」
王子は思わず、ひつぎの中の白雪姫にキスをしました。
するとキスしたはずみで、毒リンゴのかけらが白雪姫ののどから飛び出したのです。
目を開けた白雪姫は、
「わたしは、どこにいるのかしら?」
と、王子に尋ねました。
「ずっと、わたしと一緒にいるのですよ。姫」
王子と結婚した白雪姫は、ずっと幸せに暮らしました。
おしまい
→ フルバージョン 白雪姫
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投稿者 「かみしばいサーカス」 かみしばいサーカス
読者からの投稿イラスト
イラストレーター: かみしばいサーカス かみしばいサーカス
読者からの投稿イラスト
イラスト Ellie 「継母の女王が毒林檎の悪だくみをしているところ」
おまけイラスト
おまけイラスト
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