2022年11月14日の新作昔話 女中の脈※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
江戸のあるお店で働いている女中(じょちゅう→住み込みのお手伝いさん)は、とても控えめで、何かにつけて謙遜(けんそん→へりくだること)するのでした。 ある日の事、奥さんが風邪を引いたので、かかりつけのお医者さまに来てもらいました。 その時に奥さんは、ついでに女中を呼んで言いました。 すると女中は、慌てて言いました。 「いえいえ、めっそうもない。わたしの様な女に、脈なんてたいそうなものがあるものですか」 おしまい |
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