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2023年11月13日の新作昔話
「裸の王様」日本昔話風アレンジバージョン
制作: 世界名作福袋 朗読 : 劇団SHOWA ひろみ&ポポコ 絵 : Taku
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
制作: 世界名作福袋 朗読 : 劇団SHOWA ひろみ&ポポコ 絵 : Taku
「裸の殿様」の元になった本来のお話
裸の王さま(皇帝の新しい着物)
アンデルセン童話 → アンデルセン童話の詳細
イラスト01 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
イラスト 「ゆめみ 愛」 運営サイト 「夢見る小さな部屋」
アニメサイズ
Max 1920×1080 字幕「日本語」「英語」
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投稿者 「読み聞かせお兄さん ふうき」 読み聞かせお兄さん
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投稿者 「Vtuber 美浜たま」 みーたんの部屋
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制作 「ハブルータ・Havruta」
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制作 「ハブルータ・Havruta」
♪音声配信(html5) |
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音声 得本綾(コトリボイス) ラジオHP |
むかしむかし、あるところに、とても着物の好きな王さまがいました。
イラスト02 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
新しい着物を作っては、それを着て歩くのが王さまの楽しみです。
イラスト03 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
ある日の事、服職人を名乗る二人のペテン師がやって来て言いました。
イラスト04 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
「わたしたちは、とても美しい布をおる事が出来るのです。
イラスト05 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
その布はとても不思議な布で、それで作った着物は、おろか者、つまり馬鹿には見えないのです」
イラスト06 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
「ほほう。それは面白い。さっそく布をおって、着物を作ってくれ」
王さまは、うれしそうに言いました。
(その着物を着て歩けば、家来たちが利口者か、おろか者か、すぐに見分けがつくわけだ)
イラスト07 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
二人の男は布をおるのに必要だと言って、
イラスト08 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
王さまにたくさんのお金を出させると、熱心に布をおり始めました。
イラスト09 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
とは言っても、本当は布をおっている様な、ふりをしているだけなのですが。
「いったい、どんな着物だろう? 早く着てみたいものだ」
王さまは、その不思議な着物を早く着たくてなりません。
イラスト10 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
そこで大臣に言いつけて、着物がどのくらい出来たかを見にやりました。
イラスト11 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
さて、布を見に行った大臣ですが、布をおっている二人の男のそばへ行ってみてビックリです。
イラスト12 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
「???」
何も、見えないのです。
イラスト13 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
ゴシゴシ、ゴシゴシ。
大臣は目をこすってみましたが、やはり何も見えません。
それに気づいた二人の男は手を休めると、わざとらしく大臣に言いました。
イラスト14 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
「やあ、これは大臣。どうです、見事な布でしょう。もうすぐ出来上がりますので、王さまにふさわしい、立派な着物に仕上げますよ」
「いや、あの、・・・うむ、そうだな。確かに見事な布だ」
大臣はそう言うと、足早に部屋を出て行きました。
「困ったな、王さまに何て報告すれば良いのだろう?」
大臣は、悩みました。
大臣は今まで、うそをついた事が一度もありません。
イラスト15 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
でも正直に見えないと言えば、自分はおろか者だと言う事になり、下手をすれば大臣をやめさせられてしまいます。
そこで、王さまの所へ帰ると、
イラスト16 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
「まことに見事な布です。もうすぐ出来上がって、着物にぬうそうです」
と、うそを言いました。
「そうか、それほど見事な布か」
大臣がうそを言った事がないので、王さまは大臣の言葉を信じました。
そして王さまは、その不思議な布を自分でも見たくなり、あくる日、大臣を連れて見に行く事にしたのです。
イラスト17 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
二人の男が布をおっている部屋に着いた王さまは、二人の男に声をかけました。
「うむ、二人ともごくろう。して、例の不思議な布は、どこにあるのじゃな?」
すると二人の男は、大きな布を持ち上げるふりをして言いました。
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「王さま、これでございます。どうです、なかなか見事な布でしょう。たった今、完成したのでございます」
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「へっ? ・・・」
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何も見えないので、王さまは目をゴシゴシとこすりました。
それを見た二人の男は、少し意地悪く尋ねました。
「あの・・・、もしかして、この布がお見えにならないとか」
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その言葉にビクッとして王さまは、あわてて言いました。
イラスト22 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
「いや、そんな事はないぞ。なるほど、確かにこれは素晴らしい布だ。うむ、実に気にいったぞ。さあ、早く着物にぬってくれ。もうすぐ行われるお祭りには、ぜひとも着て歩きたいのだ。あはははははー」
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そしてお祭りの日の朝、二人の男が完成した着物を届けに来て言いました。
イラスト24 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
「さあ、わたしたちが着物をお着せしますから、王さま、どうぞ裸になって下さい」
イラスト25 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
裸になった王さまに、二人の男は出来上がった事になっているその着物を丁寧に着せるふりをしました。
イラスト26 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
着せ終わると、そばにいた家来たちは、
イラスト27 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
「まことによく似合って、ご立派です」
「本当に。それにしても、見事な着物です」
と、口々に褒め立てました。
「そうか、そんなに良く似合うか。あはははははー」
イラスト28 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
王さまは、いかにも満足そうに言いました。
イラスト29 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
「さあ、新しい着物のうわさを聞いて、町の者も早く見たがっておる。すぐに出発させよ」
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王さまは行列をしたがえると、いばって、ゆっくりと歩きました。
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それを見た大勢の町の人たちは、目を見張りながら、わざと大きな声で口々に、
イラスト32 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
「何て立派だろう。とても良くお似合いだ」
「さすがは王さま。着物が良くお似合いだ事」
と、言いました。
イラスト33 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
本当は、みんな何も見えていないのですが、そんな事を人に知られたら、自分はおろか者だと思われてしまいます。
その時です。
行列を見ていた小さな子どもが、笑って言いました。
イラスト34 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
「わーい、おかしいな。裸の王さまが、いばって歩いているよ」
その声を聞いた町の人たちも、口々に言いました。
イラスト35 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
「やっぱり、そうだよな。王さまは、どう見ても裸だよな」
「そうだよ。着物を着ているふりをしているけど、王さまは裸だよ」
「ああ、見えもしない着物を見える様なふりをしていた、自分が恥ずかしい」
イラスト36 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
でも、もっと恥ずかしかったのは、ペテン師にだまされて裸で歩いていた事に気がついた王さまです。
イラスト37 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
しかし、今は大切なお祭りの途中なので、すぐに行進を止めるわけにはいきません。
イラスト38 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
王さまは恥ずかしさのあまり、まっ赤になった顔のまま行進を終えると、逃げる様にお城へ帰って行ったという事です。
イラスト39 イラストタッチで大イラスト ※無断転載禁止
おしまい
※ スペインの昔話に「裸の王様」のもとになったお話し、「みえない着物」があります。
おまけイラスト
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イラスト投稿者 「読み聞かせお兄さん ふうき」 読み聞かせお兄さん
おまけイラスト
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