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第 30話

うつばり

うつばり
グリム童話グリム童話とは

 昔々ある町に一人の魔法使いがいました。
 魔法使いは大勢の町の人々の前で術を使い、見世物をしていました。

 ある日、魔法使いは、
「今日はこの雄鶏が自分の10倍以上もあるうつばりを運んできてくれます。はい!」
と言い雄鶏を呼ぶと雄鶏は大きなうつばりを背負ってきました。
 うつばりとは、床や屋根などに使う大きな材木の事です。

「すごいわ!」
「本当に背負ってるぞ!」
「すばらしい術じゃ!」
 町の人々は驚いたり感心したりしていました。

 しかし、それを一人の少女が見破りました。
「雄鶏が背負っているのはうつばりじゃないわ。ただの藁よ」
 そう少女が言うと、他の人からも術は解け、雄鶏が藁を背負っている本当の姿が見えました。
「このぺてん師め! 出てけ!」
 魔法使いは町を追い出されました。
「あの女、今に見てろよ!」
 魔法使いは少女に仕返しをしてやろうとたくらみました。

 それから数年後、少女は結婚することになりました。
 結婚式で行列を作って行進する途中、大きな川がありました。
 橋もないのでドレスのスカートを持ち上げて渡ろうとしました。
 すると、一人の男が少女に
「これをどうしたら川に見えるのかい?」
とバカにしました。
 その男は魔法使いだったのです。
 すると、術が解け少女には本当の光景が見えました。
 少女がいるのは麻畑の真ん中だったのです。
「あの時偉そうなことを言ってたのに畑と川を見間違えるのか!」
「本当はなにも分かってなかったんじゃないの?」
 町の人々は少女をバカにして、町から追い出しました。

おしまい

 このお話は、るるさんの投稿作品です。

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