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第239話

しおづけのニシン

塩漬けのニシン
イギリスの昔話 → イギリスの国情報

 むかしむかし、イギリスのゴタムという村に、とても変わった人たちが住んでいました。

 このゴタムの村は海から遠いので、塩漬けのニシンは大変なごちそうです。
「何とかして、たくさんのニシンを手に入れる事は出来ないだろうか?」
 村人たちが考えていると、一人がある事を思いつきました。
「そうだ、みんなの家にあるニシンの塩漬けを集めて、村の池に入れておけばいい。
 そうすれば来年には子どもが産まれて、たくさんのニシンが食べられるぞ」
「なるほど! それはうまい考えだ」
 賛成したみんなは大切にしまってある塩漬けのニシンを持って、村の大きな池に集まりました。
「さあ、ここへみんなのニシンを入れよう。来年にはニシンが池いっぱいに増えて、わしらは王さまみたいにニシンを腹一杯食べる事が出来るだろう」
「来年が、楽しみだ」
「塩漬けのニシンよ、子どもをいっぱい生めよ」
 村人たちは持って来たニシンの塩漬けを、池の中へ投げ込みました。

 さて、それから一年が過ぎました。
 村人たちは池へ投げ入れたニシンを捕まえようと、集まってきました。
「さあ、ニシンの子どもが、うんと生まれているかな?」
 そして村人は、みんなで魚を捕るアミを投げ込みました。
 ところがアミを引き上げてみると、大きなウナギが一匹捕れただけで、ニシンの姿はどこにもありません。
「あれ? ニシンはどうしたんだ?」
「きっと、このウナギがニシンをみんな食ってしまったんだ」
「ええい、憎いウナギめ! どうしてやろうか」
「殺してしまえ!」
[でも、ただ殺すだけじゃ、気が治まらないぞ。ひどい目にあわせてやりたいな」
「じゃあ、こいつをおぼれ死にさせてやろう」
「そうだ、それがいい」
 そこで村人たちはウナギを別の大きな池へ連れて行って、そこヘドブンと投げ込みました。
 ウナギは助かったとばかりに、水の中へと泳いで行きました。
 でもみんなは、それを見てウナギがおぼれ死んだと思い、
「どうだ、ウナギめ。おれたちのごちそうを横取りした罰だ」
と、そのまま村へ帰って行きました。

おしまい

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