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3月18日のイソップ童話

目の見えない人

目の見えない人

  目は見えないけれど、手でさわっただけで動物の種類をいいあてることのできる人がいました。
  ある日、この人のところへ、だれかがオオカミの子を連れてきました。
  この人はさわってみて、しばらく首をひねっていました。
  そして、
「はてさて、これはオオカミの子でしょうか、キツネの子でしょうか、それとも、にたような種類のほかの動物の子でしょうか、ちょっとわかりません。でも、はっきりしていることは、この動物が、ヒツジたちとなかよくやっていける動物ではない、ということです」

  このように、悪者の正体は、たいてい、そのからだつきだけでわかるものです。
  悪者がかしこい人をだまそうとしても、かしこい人は、そのすがたを見ただけで見やぶってしまうのです。

おしまい

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