福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 3月のイソップ童話 > ロバとキツネとライオン
3月27日のイソップ童話
ロバとキツネとライオン
ロバ(→詳細)とキツネがなかまになって、猟に出かけました。
とちゅうで、ゆくてにライオンがあらわれました。
「これはあぶない」
と、思ったキツネは、ひとりだけ、わざわざライオンに近づいて、
「もし、わたしを安全にとおらせると約束して下されば、あのロバのやつを、あなたにひきわたしましょう」
ライオンが約束したので、キッネはロバをおとし穴のところへ連れていって、つきおとしました。
ライオンは、ロバが逃げられないことをたしかめると、まずはじめにキッネをつかまえて、それからロバにむかっていきました。
このように、なかまをワナにかける人は、知らないうちに、自分自身も同じワナにはまってしまうことがおおいものです。
おしまい