福娘童話集 きょうのイソップ童話
福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 3月のイソップ童話 > ヘビとカニ

3月30日のイソップ童話

ヘビとカニ

ヘビとカニ

  ヘビとカニが同じ場所にくらしていました。
  カニはヘビに対して、いつもそっちょくでやさしくしていました。
  けれども、ヘビはいつもひねくれて、いじわるでした。
  カニはヘビをいましめて、
「あなたも、もっと心をまっすぐにして、すなおになりなさい。わたしがあなたにしているように、やさしくなりなさい」
といいましたが、ヘビはぜんぜんいうことを聞きません。
  しまいにカニはがまんできなくなって、ある日、ヘビがねむっているときに、のどをハサミでしめて、殺してしまいました。
  ながながとのびて死んでしまったヘビを見て、カニはいいました。
「やれやれ、死んでからまっすぐのびたって、しかたがないでしょう。わたしが注意していたときにまっすぐになっていたら、死なないですんだのに」

  カニのやり方ももんだいですが、この話は、いっしょうけんめいつくしてくれる人にいじわるする人は、そのうち痛い目にあうことをおしえています。

おしまい

366日への旅 トップへ移動

今日は何の日へ移動 今日の誕生花へ移動 今日の誕生日へ移動
福娘童話集 きょうの世界昔話  福娘童話集 きょうの日本昔話へ移動 きょうの小話へ移動

トップページへ移動   前のページへ戻る   ホームへ移動