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6月14日のイソップ童話
カとウシ
一ぴきのカがウシの角にとまっていました。
長いあいだとまっていた後で、カはよそへ飛んでいこうと思って、ウシに、
「ぼくがここからどけば、やれやれうれしい、と思うでしょうね」
と、聞きました。
するとウシは、答えました。
「あんたがそこにとまったとき、わしは、いっこうに、なんにも感じなかったから、どいてもべつに、なんとも思わないだろうよ」
この話は、いてもいなくても、毒にも薬にもならないような、とるにたりない人のことをたとえています。
おしまい