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10月13日のイソップ童話
カニとキツネ
一ぴきのカニが海から陸にあがってきて、一人きりでなにかエサはないかとさがしていました。
おなかのすいたキツネが、そのカニを見つけました。
キツネはエサがなくてこまっていたので、たちまちカニに飛びついてつまかえました。
キツネに食べられてしまう前に、カニがいいました。
「こうなったのも自分のせいだ。海にすむカニなのに、陸で生活しようとしたんだから」
なにも考えずに知らない世界に飛び込むと、このように不幸になるというお話です。
おしまい