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バーネット

　バーネット(1849〜1924)はイギリス生(う)まれのアメリカの女性小説家(じょせいしょうせつか)で、4歳(さい)のころ父(ちち)が死去(しきょ)し、やがて経済的(けいざいてき)にゆきづまった一家(いっか)は、南北戦争(なんぼくせんそう)のおわる1865年(ねん)にアメリカに移住(いじゅう)しました。
　自伝(じでん)によると、人形(にんぎょう)よりも先(さき)に本(ほん)をほしがる子供(こども)で、はやくから詩(し)や物語(ものがたり)を書(か)きはじめ、学校(がっこう)で数人(すうにん)の熱心(ねっしん)な聞き手(ききて)にかこまれて自作(じさく)の物語(ものがたり)をかたったそうです。
　作家(さっか)となるきっかけは、まずしい家計(かけい)をたすけるために、物語(ものがたり)を雑誌(ざっし)に売(う)ろうと思(おも)いついたことで、「私(わたし)の目的(もくてき)は報酬(ほうしゅう)です」という手紙(てがみ)をそえておくった原稿(げんこう)が編集者(へんしゅうしゃ)の目(め)にとまり、19歳(さい)のときに最初(さいしょ)の原稿料(げんこうりょう)35ドルをえました。
　1876年(ねん)出版(しゅっぱん)の小説(しょうせつ)「ローリーの娘(むすめ)」はベストセラーとなり、一躍(いちやく)注目(ちゅうもく)されこととなり、80年代(ねんだい)には、ヘンリー・ジェームズの影響(えいきょう)をしめす小説(しょうせつ)をいくつか発表(はっぴょう)しますが、ジェームズの助言(じょげん)もあって児童文学(じどうぶんがく)に目(め)をむけるようになったのです。
　小説(しょうせつ)「小公子(しょうこうし)」は、子供(こども)向(む)けの雑誌(ざっし)「セント・ニコラス」に連載後(れんさいご)、1886年(ねん)に出版(しゅっぱん)されて大成功(だいせいこう)をおさめ、福娘童話集(ふくむすめどうわしゅう)にも掲載(けいさい)されている彼女(かのじょ)の最高傑作(さいこうけっさく)である「秘密(ひみつ)の花園(はなぞの)」で巨万(きょまん)の富(とみ)を得(え)たといわれています。

　「小学生童話(しょうがくせいどうわ)」に登場(とうじょう)する、バーネットの童話(どうわ)。

・秘密(ひみつ)の花園(はなぞの)