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ヒキガエル

　ヒキガエルとは、皮膚(ひふ)がでこぼこしたヒキガエル科(か)の両生類(りょうせいるい)の総称(そうしょう)で、他(ほか)のカエル類(るい)と異(こと)なり、後脚(あとあし)が短(みじか)いのが特徴(とくちょう)です。
　用心深(ようじんぶか)く夜行性(やこうせい)で、昼間(ひるま)は暗(くら)くしめった場所(ばしょ)にかくれていて、夜(よる)になると昆虫(こんちゅう)・ナメクジ・ミミズなどの無脊椎(むせきつい)動物(どうぶつ)をさがしてまわります。
　たいていは茶色(ちゃいろ)または灰色(はいいろ)がかった色(いろ)をして、皮膚(ひふ)にはイボがあり、頭部(とうぶ)は平(たい)らで、目(め)の後(うし)ろにふくれあがった耳腺(じせん)があります。
　明(あか)るい場所(ばしょ)では瞳孔(どうこう)が横(よこ)に長(なが)くなり、足指(あしゆび)の水(みず)かきは発達(はったつ)していません。
　また、ずんぐりとした体形(たいけい)で、他(ほか)のカエルほど遠(とお)くまでとべません。

　写真(しゃしん)はヨーロッパヒキガエルで、地中海沿岸(ちちゅうかいえんがん)をのぞくヨーロッパ全域(ぜんいき)に分布(ぶんぷ)するヒキガエル科(か)の1種(しゅ)。
　体長(たいちょう)は7〜15センチメートルほどで、産卵以外(さんらんいがい)のときにはほとんど水(みず)に入(はい)らず皮膚(ひふ)はかわき、多(おお)くのいぼがあり、目(め)の後(うし)ろにある大(おお)きな耳腺(じせん)から危険(きけん)を感(かん)じると、乳白色(にゅうはくしょく)の毒液(どくえき)を出(だ)します。

　ヒキガエルが登場(とうじょう)する、主(おも)な世界昔話(せかいむかしばなし)。

・パンを踏(ふ)んだ娘(むすめ)
・親指姫(おやゆびひめ)