ふくむすめどうわしゅう(Collection de contes Fukumusumé) > がいこくご(Langues étrangères)
>えどのこばなし(Contes traditionnels japonais de l’époque Edo)
うそつき の めいじん
Le champion du mensonge
(えど こばなし)
(Contes traditionnels japonais de l’époque Edo)
ほんやく(Traduction) ちいさな翻訳屋さん
Japonais(にほんご) ・ En anglais(えいご) ・ Coréenne(かんこくご) ・ Française(ふらんすご)
Japonais & En anglais ・ Japonais & Coréenne ・ Japonais & Française
むかしむかし、あるところに、うそつき の めいじん が いました。
Il était une fois, il y avait un champion du mensonge.
あまりにも じょうず に うそ を つくので、だまされた ひと は おこる どころか かんしん してしまうほどでした。
Il mentait tellement bien que ceux qui se faisaient avoir n’étaient pas fâchés mais impressionnés.
あるとき、おしろ の とのさま が この おとこ を よびよせました。
Un jour, le seigneur du château appela cet homme.
「おまえ は、うそつきめいじん だ そうだな。うまく わし を だませた なら、なんでも すきな もの を やろう」
« Il parait que tu es le champion du mensonge. Si tu arrives à m’avoir, je te donnerai ce que tu veux »
すると、おとこ が こたえました。
L’homme répondit
「じつは、わたし が うそ を つくには 『 うそつきぶくろ 』 と いう もの が いるのです。
« En fait, pour que je puisse mentir, il me faut un « sac de mensonge.
きょう は いえ の たんす の うえ に その ふくろ を おいて きたので、とってこない と うそ を つけません」
Aujourd’hui, je l’ai oublié sur ma commode à la maison, donc je ne pourrai pas mentir si je ne vais pas le chercher »
とのさま は、けらい を おとこ の いえ に やりました。
Le seigneur envoya un serviteur chez l’homme.
しばらくして けらい は もどってくる と、とのさま に いいました。
Quand il revint après un moment, il dit au seigneur:
「おとこ の いえ の すみからすみまで さがしました が、『 うそつきぶくろ 』 など ありませんでした」
« J’ai cherché partout dans sa maison, mais je n’ai pas trouvé de « sac de mensonge » »
それ を きいて、おとこ は いいました。
Et l’homme dit :
「そうです。もともと そんな ふくろ は ありません。これが うそ です」
« Et oui, ça n’existe pas. C’est ça mon mensonge »
「むっ、あっぱれじゃ!」
« Ah, tu m’as bien eu ! »
みごと に うそ を つかれた とのさま は おおよろこび で、うそつきめいじん に たくさん の ほうび を あげました。
Le seigneur qui s’était fait complètement avoir était fort content, et offrit au champion du mensonge beaucoup de cadeaux.
おしまい
Fin
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