10月8日のイソップ童話
バッタをとるこどもとサソリ
一人の子どもが、城の近くでバッタをとっていました。
たくさんつかまえたところで、一匹のサソリを見つけました。
子どもはこれもバッタだと思ったので、手のひらを丸くして、サソリの上からかぶせてとろうとしました。
するとサソリは、毒針のあるしっぽをぐいと持ち上げて、子どもにいいました。
「やれるならやってみろ。いっぺんで、いままでにとったバッタもなにもかも、全部がふいになっちまうからな」
このお話しは、よい人と悪い人とを、同じように扱ってはいけないとおしえています。
よい人なら怒らないような事でも、それを悪い人にすると、ひどくおこり出す事があるのです。
おしまい
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