11月28日のイソップ童話
いっしょに旅をするロバとイヌ
ロバとイヌが、いっしょに旅をしていました。
とちゅうで、封(ふう)をした手紙が道に落ちているのをみつけました。
ロバはその手紙をひろって、封を切り、ひろげて、イヌに聞こえるように大きな声で読みあげました。
手紙には、マグサのこと、ムギのこと、ワラのことが書いてありました。
イヌは聞いていても、つまらなくてたまりません。
「すこし飛ばして、先のほうを読んでくれよ。もしかすると、肉や骨のことが書いてあるかもしれないから」
ロバはおしまいまでぜんぶ読みましたが、イヌのすきなもののことは、ちっとも出てきません。
イヌはくやしがって、いいました。
「そんな紙きれ、すてちまえよ。くだらないったら、ありゃしない」
このお話しは、非常に価値のある話しでも、興味のない人にはまったく価値がないと言うことをおしえています。
おしまい
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