12月11日のイソップ童話
月の女神と母親
あるとき、月の女神が母親にたのんで、からだにぴったりあう着物をつくってほしいといいました。
すると、母親はいいました。
「どうしてぴったりする着物なんかつくれると思うの。おまえは、今はまん丸だと思っても、こんどは半分になるし、その次にはまた三日月になるもの」
このように、気まぐれな人には、その人にあうものがありません。
どんなにすばらしいものをあたえても、すぐに気に入らなくなってしまうからです。
おしまい
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