小話とは?
小話の特徴は、文字通り小さな(短い)話です。
小話の中には、話の長い物もありますが、当時は、まだまだ字を読み書きできる人が少なかったため、一度きいて簡単に覚えられる程度の話が人気でした。
また、殿さまやサムライ、農民からこじきまで、幅広い身分の人物が登場するのも特徴です。
当時は身分の差がハッキリしており、身分の低い者が身分の高い者を非難することはできませんでした。
そこで、日頃のうさ晴らしとして、小話には、お間抜けな殿さまやサムライが数多く登場します。
一説には、現在確認される小話の数は、四万を超えると言われています。
当サイトの「きょうの小話」に全て掲載するとすれば、百年を超えるボリュームです。
そして、その8割以上が、江戸時代に作られたと言われていますから、江戸時代の人々が、どれだけ小話を愛していたかがうかがえます。