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4月23日の世界の昔話

白雪姫

白雪姫

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 むかしむかし、とっても美しいけれど、心のみにくいおきさきがいました。
 おきさきは魔法のカガミを持っていて、いつも魔法のカガミにたずねます。
「カガミよカガミよ、この世で一番美しいのは誰?」
 おきさきは、カガミがいつもの様に、
「あなたが、一番美しいです」
と、答えるのを待ちました。
 しかしカガミは、
「あなたの娘、白雪姫(しらゆきひめ)です」
と、答えたのです。
 おきさきは、白雪姫の2度目のお母さんです。
 おきさきは激しく腹を立て、白雪姫を猟師(りょうし)に殺させようとしました。
 でも心の優しい猟師は白雪姫をそっと森の中に隠して、おきさきには白雪姫を殺したとうそをついたのです。

 白雪姫は、森に住む七人の小人たちと暮らす事になりました。
 そして小人たちが山に働きに行っている間、掃除や洗濯や針仕事をしたり、ごはんを作ったりして毎日を楽しく過ごしました。
「白雪姫、わたしたちが仕事に行っている間、誰も家に入れちゃいけないよ。あの怖いおきさきに、ここが知られてしまうからね」
と、いつも小人たちは言うのでした。

 ところがある日、
「カガミよカガミよ、この世で一番美しいのはだれ?」
と、おきさきがカガミに聞くと、
「山を越えたその向こう、七人の小人の家にいる白雪姫です」
と、答えたのです。
「なんですって!! あの猟師、裏切ったね! よし、こうなれば」
 自分で白雪姫を殺そうと考えたおきさきは、物売りのおばあさんに化けると、毒リンゴを手に七つの山を越えて小人の家に行きました。
 そして、窓を叩いて言いました。
「美しい娘さんに、おくり物だよ」
「まあ、何てきれいなリンゴ。おばあさん、ありがとう」

白雪姫と毒リンゴ

 けれど、そのリンゴを一口かじるなり白雪姫はバタリと倒れて、二度と目を開きませんでした。
 白雪姫が死んだ事を知った小人たちは悲しみ、せめて美しい白雪姫がいつでも見られる様にと、ガラスのひつぎの中に白雪姫を寝かせて森の中に置きました。
 そしてある日、1人の王子が森で、白雪姫のひつぎを見つけたのです。
「何てきれいな姫なんだ。まるで眠っているようだ」
 王子は思わず、ひつぎの中の白雪姫にキスをしました。
 するとキスしたはずみで、毒リンゴのかけらが白雪姫ののどから飛び出したのです。
 目を開けた白雪姫は、
「わたしは、どこにいるのかしら?」
と、王子に尋ねました。
「ずっと、わたしと一緒にいるのですよ。姫」
 王子と結婚した白雪姫は、ずっと幸せに暮らしました。

おしまい

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