皮なめし
動物の皮で靴やカバンをつくっても、そのままでは腐ってしまいますが、それを薬品などで処理をし、腐敗を防ぎ、柔軟性・たわみ性・弾性などを与える仕事を皮なめしといいます。
皮なめしの工程は、
塩づけ→16時間から30日。
塩抜き→2時間から7日。
毛抜き→石灰溶液に9日ひたし、毛を抜けやすくして、毛抜きで毛を抜く。
脱灰とベーチング→酸性溶液とタンパク質分解酵素のベーチングを使って、皮をやわらかくする。
タンニンなめし→樹皮や木の実から取ったタンニンの溶液に、濃度のうすい物から濃い物へと、順々に浸していく。期間は数週間。
と、これらの工程をへて、動物の生皮が、丈夫で長持ちする革製品となります。
とうぜん、動物の生皮を加工するため、そうとうの悪臭がします。
世界中に流通する皮革のほとんどは、牛、山羊、羊からつくられますが、それ以外にも、ウマ、ブタ、カンガルー、爬虫類、アザラシ、セイウチ、ダチョウなどが、皮をなめすことによって、革製品に生まれ変ります。
皮なめしの登場する、主な世界昔話。
・イブのいろんな子どもたち