福娘童話集 > イソップ童話 > その他のイソップ童話 > セミとフクロウ
第 30話
セミとフクロウ
イソップ童話 → イソップ童話とは?
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 : 神栖星花研究所 「神栖星花研究所」
フクロウは夜に起きて昼間は眠る生活をしていますが、夏の昼間はセミがうるさく鳴くのでフクロウは眠ることが出来ません。
フクロウはセミに鳴くのを止めてくれるように頼みましたが、しかしセミはより一層大声で鳴きます。
怒ったフクロウは、ある作戦を考えてセミに言いました。
「アポロンの竪琴の様な、あなたの甘い歌声を聞いていると、私は寝ることができません。
そこで、女神パレスに頂いた甘露を飲もうと思うのです。
もし、お嫌じゃなかったら、私の所に来て一緒に飲みませんか?」
鳴きすぎて喉が渇いていたセミは、フクロウの言葉につられてフクロウの所へ行きました。
するとフクロウは、うるさいセミを捕まえて殺しました。
このフクロウの様に、普段は心優しい人も安眠を妨害する者には容赦がありません。
おしまい
|