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第 43話
牡ウシと子ウシ
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投稿者 : 神栖星花研究所 「神栖星花研究所」
体の大きな牡ウシがウシ小屋に続く狭い通路を通り抜けようと、全身の力を振り絞って身体を割り込ませように歩いていました。
するとそこへ子ウシがやって来て、牡ウシに言いました。
「通路の通り方が分からないのなら、ぼくが先に行って通り方を教えて上げるよ」
すると牡ウシは、苦笑しながらが答えました。
「おチビちゃん、ありがとう。でもそれには及ばぬよ。そんな事はお前さんの生まれる前から知っているからね」
地位の高い人の苦労は、地位のない人には理解出来ません。
おしまい
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