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ヘルメスとは？

　ヘルメス(ヘルメース)はギリシア神話の神さまで、全知全能の神ゼウスと女神マイアとの子どもです。
　ゼウスのお使いとして良く登場し、多才な能力の持ち主で『幸運・富裕』の神であり、『商売・盗み・競技』の保護者です。
　旅人を助け、人間の魂を冥界に導く役目も持っています。
　また、音楽を愛し、人間に数学や天文学などの知識を与えます。

　外見は女性を魅了するおしゃれな色男で、頭にはつば広の丸い旅行帽、足には空を飛ぶことが出来る翼の生えた黄金のサンダル、手には神々の伝令の証である杖や武器の刀剣を持つこともあります。
　ギリシャ神話ではゼウス以上に人気のある神様で、イソップのお話にも良く登場します。

　写真は、古代ギリシャの彫刻家プラクシテレスによる「幼児ディオニュソスを抱くヘルメス」(前340頃)。

ヘルメスの登場する、主なイソップ童話。

・ヘルメスと大地の神
・ゼウスの裁判
・カラスとヘルメス
・ヘルメスと職人たち
・ヘルメスの車とアラブ人
・金のオノ、銀のオノ
・アリに刺された男とヘルメス
・神さまの像を売る男
・ヘルメスとテイレシアス
・ヘルメスと彫刻家
・旅人とヘルメス