| 
       | 
      | 
    福娘童話集 > 絵本紙芝居(アニメかみしばい) 雪女の恩返し(4k HD) 
         
          雪女の恩返し(4k HD) 
          アニメサイズ
        Max 2880×2160 youtubeの設定で変更可能 
再生環境に合わせて、最適な画質でお楽しみ下さい。 
        字幕「日本語」「英語」「中国語」を追加しました。 
        
         
         
        雪女の恩返し(4k HD) 
        百物語 
         
        イラスト版  えほん版 
      
       むかしむかし、ある村はずれに、大金持ちの家と貧乏な家がありました。 
         
       ある、吹雪の夜です。 
         白い着物を着た美しい娘が、お金持ちの家の戸を叩きました。 
      「わたしは旅の者ですが、この吹雪で困っております。どうか今夜一晩、泊めて下さいませんか?」 
         すると金持ちの主人は、 
        「はん。お前がどうなろうと、わしの知った事か」 
        と、ぴしゃりと戸を閉めてしまいました。 
       そこで娘は仕方なく、隣の貧乏な家に行って戸を叩きました。 
        「わたしは旅の者ですが、この吹雪で困っております。どうか今夜一晩、泊めて下さいませんか?」 
         すると貧乏な家のお百姓さんは、 
        「さあ、早く中へお入り。大した物はないが、こんな所でよかったら、遠慮なく泊まっていくがいいよ」 
      と、娘をいろりのそばへ座らせて、火を大きくしてあげました。 
        そして、おかみさんも、 
        「外は寒かったでしょう。こんな物でよかったら、食べておくれ」 
      と、自分たちが食べる分のおかゆを、娘に出してくれたのです。 
 それを一口食べた娘は、 
        「ありがとうございます。おかげで生き返った様な気持ちです」 
      と、涙をこぼして喜びました。 
         それから、お百姓とおかみさんは、自分たちの布団を娘に貸してあげて、自分たちはわらの中にもぐって寝ました。 
         
               さて次の朝、お百姓さんとおかみさんは早起きして、娘の為においしい味噌汁をつくってあげました。 
        「さあ、朝ご飯が出来ましたよ」 
       おかみさんがふとんのそばに行ってみると、どうした事か娘の姿がありません。 
        「はて、どこへ行ったのかしら? ・・・あら、この手紙は」 
         おかみさんは、布団の横に置かれた手紙に気づきました。 
         そして、その手紙を読んでみてびっくり。 
       そこには、こう書かれていたのです。 
        《わたしは雪女で、この冬を最後に寿命が尽きる運命でした。 
         生きている最後に温かいもてなしを受け、わたしは人間の心であの世へ旅立つ事が出来ました。 
         ありがとうございます。 
         お礼を服の中に残しておきますので、どうぞ使って下さい》 
       そこでおかみさんがあわてて布団をめくってみると、娘が着ていた服がありました。 
         おかみさんがその服を手に取ってみると、服はぐっしょりと濡れており、そしてその服の中には小判がたくさん入っていたと言う事です。 
      おしまい 
        
         
        
        
      
  | 
      | 
    
       |