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福娘童話集 > 絵本紙芝居(アニメかみしばい) 花とお日さま(4k HD)

花とお日さま(4k HD)
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花とお日さま(4k HD)
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イラスト版  えほん版

おりがみをつくろう ( おりがみくらぶ より)
チューリップの折り紙ちゅーりっぷ   花の折り紙はな

それは、寒い寒い冬の事です。
 雪の混じった冷たい風が吹いていましたが、部屋の中は気持ち良く温まっていました。
 ここは、地面の中の部屋です。
 そこには、花が眠っていました。

 ある日、雨が降りました。
 雨のしずくは土の中まで染み込んで行き、花の根っこをゆすぶりました。
「起きなさい、起きなさいな」
「う、うーん・・・」
 花の根っこは、なかなか目を覚まそうとしません。
 そのうちに春が来て、温かいお日さまの光がさす様になりました。
 お日さまの光は土の間をくぐって、花の根っこの所まで入っていきました。
 そして花の根っこを、少しずつ、少しずつ、温めてやりました。
「ああ、体の中がムズムズする。手足をウーンと、思いっ切り伸ばしたいなあ」
 花の根っこは目を覚まして、そんな事を言いました。

 また、雨が降りました。
 雨は土の中に染み込むと、花の根っこをくるんでいる、薄い皮を濡らして柔らかくして言いました。
「出て来なさい。早く、出て来なさい」
 そこへまた、温かいお日さまの光が入って来て、ポカポカと温めました。
「ああ、もう、ジッとしてはいられないよう」
と、花の根っこは言いました。
 間もなく根っこは、白いひげの様な根を出して来ました。
 それから、薄緑の芽を伸ばして来ました。
 芽はお日さま光をいっぱい浴びようと、お日さまの光が来る方へと伸びて行きました。

 そしてとうとう、土の上に出て来ました。
「ああ、なんて明るいんだろう」
 芽は、眩しくて困りました。
 すると、お日さまは、
「やあ、やっと顔を見せてくれたね」
と、やさしく気持ちの良い光で、小さな芽を包みました。

 今度は、そよそよと風が吹いて来て言いました。
「はじめまして、やっと、出て来たんだね」
 そして今度は小鳥がやって来て、楽しそうに歌いました。
「♪ 芽が出たよ。 芽が出たよ。可愛い芽が出たよ」
 芽は、うれしくなりました。
「よーし、もっと大きくなって、みんなに喜んでもらおう」
 芽は頑張って、毎日毎日大きくなりました。
 もう、お日さまも眩しくはありません。
 グングン、グングン伸びていきました。
「しっかり、しっかり」
「がんばれ、がんばれ」
「その調子だよ」
「♪ もうすぐ、もうすぐ、もうすぐだー」
 お日さまも、雨も、風も、小鳥も、みんな励ましてくれました。

 そしてついに、芽は可愛いつぼみをつけて、きれいな花を咲かせたのです。
「やったー」
「おめでとう」
「すごく、きれいだよ」
「♪ 花が出たよ。花が出たよ。可愛い花が出たよ」
 みんなに褒めてもらって、花はとても幸せでした。

 ほら、あなたのお庭に咲いている花が、その花ですよ。

おしまい

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